サファイアとは

ダイヤモンドに次いで多くの人に知られている宝石は、ルビーサファイアです。
どちらも主成分はアルミニウムと酸素です。鉱物名はコランダムですが、日本名では鋼玉ともいいます。純粋なコランダムは無色ないし白色ですが、不純物を含むために赤、青、黄、緑、紫、ピンクなどさまざまな色に着色している場合があります。
そのうち赤色透明のものをルビーといい、その他のものをすべてサファイアと呼んでいます。

サファイア

サファイアの名称は、ラテン語で青色を意味する語句 “sapphirus” に由来しています。
実際の意味は「土星への親愛」を意味し、サンスクリット語に起源を発するラテン語“sapphirus”とギリシャ語 “sappherios”とヘブライ語“sappier” に、由来しています。

様々な色のサファイア By Azuncha – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=995866

ルビーの紅玉に対して、青玉、青宝玉と呼ばれることもあります。ただし、古代ギリシャや古代ローマで「サファイア」といっていたのは現在のラピスラズリのことのようです。


サファイアのおもな原産地はカシミール、ミャンマー、スリランカ、タイ、オーストラリアなどです。
カシミールのザンスカール地方のサファイアは、世界のサファイアを評価する基準となっている高品質のもので、矢車菊のような青色をして軟らかい光沢をもっています。ミャンマーのモゴック周辺で産出するサファイアはロイヤルブルーといわれる深みのかかった青色を示します。スリランカ産は淡青色をはじめ、さまざまな色合いをもったファンシーサファイアです。
日本では、福島県石川、岐阜県苗木、広島県勝光山、大分県木浦鉱山などにサファイアが少量産出しますが、宝石級のものはほとんどありません。

サファイアの青色の原因

サファイアの美しい青い色は、コバルトが入っているためではないかと思われる人がいるかもしれません。

昔の化学者もコバルトが原因だろうと考えて、数多くのサファイアを分析しましたが、コバルトは少しも検出されませんでした。

しかし、その代わりに、ごく少量の鉄とチタンが含まれていることがわかりました。

コランダムに少量の鉄が入っていても、鉄だけでは黄色を帯びるだけで青くはなりません。チタンだけ入っている場合にも、無色透明で色はつきません。鉄とチタンを同時に含んで初めて青くなります。

鉄は二価、チタンは四価の正電荷をもっていますが、光があたると、電子の一部がチタンから鉄へ移動して、鉄とチタンの両方とも三価の正電荷をもつようになります。

このような電荷移動が起こると、黄色から赤色までの幅広い範囲の光を吸収し、美しい青色のサファイアになります。

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